今回の記事では、DJIから新しく発売されたスマホ向けジンバル「OsmoMobile6」を購入したので、そちらの開封とセッティングについて紹介したいと思います。
これまでは2019年8月に発売された「OsmoMobile3」を長らく使ってきましたが、そこから大分と進化を感じれた新モデルに興味を持ち、このたび購入をしてみました。
ちなみにOsmoMobile3は購入から3年以上たった今でも全く問題なく使えているので、耐久性はさすがDJIといったところで個人的に信頼感は非常に高いメーカーです。
私がジンバルを使う主な目的は、旅行先での風景動画撮影がメインで、POV視点(一人称視点)での街歩き動画に使っています。
OsmoMobile6の開封
今回商品を購入したのは、楽天市場のDJI公式ストアより。
注文から到着までとても対応が早く、こういう点も安心感があります。
さっそく開封をしてみましたが、商品周りの緩衝材が見ての通り気持ち程度なのでかなり自由に動けてしまい、この辺はもう少し頑張って欲しいと感じます(笑)
やはり電子機器で1万円を超えるアイテムについては、もう少し梱包に気を使ってもらえたら・・・と思います。
Amazonのようにビニールで底面に固定するスタイルなら良かったんですけどね!
外箱の正面は非常にシンプルで、右下に「Smartphone Stabilizer」とあります。
外箱裏面には英語と中国語でOsmoMobile6の特徴について書かれています。
後でOsmoMobile3との違いを簡単に比較しますが、大きな違いは延長ロッドの追加、スマートフォンの脱着がマグネット式に、そして耐荷重が増加、この辺りに進化を感じることができました。
外箱底面は各種規格対応のマークと、シリアルナンバーなどが記載されています。
箱を開けて中を見ていきましょう。
ふたを開けると裏面に設定方法と使い方が、4つの絵で表現されています。
QRコードを読み込んでアプリの設定をし、そして本体への取り付け方法が一目でわかるのが凄いと感じます。
またジンバル本体を蓋するように上に薄い箱があり、その中には布のケースとUSB充電ケーブル、紙の取扱説明書が梱包されています。
その薄い箱を取ると、本体の箱に入っていたアイテムが4点あり、OsmoMobile6本体、三脚、脱着可の磁気スマートフォンクランプ、それとクリップとスマホの隙間を埋める小さいクッションが4つでした。
箱とビニールの袋から出すとこの4点が入っています。
左上の小さいクッションx4つは、磁気スマートフォンクランプの上記の場所に貼って使います。
蓋をしていた薄い箱は、このように別で外すことができます。
OSMOと印刷されたグレーの布ケースと、長さが約100cmのUSB-C to USB-Aケーブル、上の写真には写っていませんが紙の取説も布ケースに包まれてここに入っていました。
OsmoMobile3の時は、本体を収納できるセミハードケースが付属していたので、今回それが付いて無いのは少し残念ですね。
OsmoMobile6 付属品の重さについて
各アイテムの重さを量ってみました。
まずはジンバル本体ですが、こちらが308g。
そして割としっかりとした造りの付属の三脚が70g。
最後に、金属でできた脱着可能な磁気スマートフォンクランプが31gでした。
OsmoMobile3とOsmoMobile6のスペック比較
OsmoMobile6 | OsmoMobile3 | |
サイズ(展開時) | 276 × 111.5 × 99 mm | 285 × 125 × 103 mm |
サイズ(折り畳み時) | 189 × 84.5 × 44 mm | 157 × 130 × 46 mm |
重量 | ジンバル:約309 g 磁気スマートフォンクランプ: 約31 g | 405 g |
対応スマートフォン 重量 | 170~290 g | 170~230 g |
バッテリー容量 | 1000 mAh | 2450 mAh |
動作時間 | 約6時間24分(理想的な条件下で) | 15 時間(理想的な条件下で) |
充電時間 | 約1時間24分 (10W Type-C充電器を使用して測定) | 2時間30分 |
ジンバルの機械的可動範囲 | パン: -161.64°~173.79° ロール : -120.30°~211.97° チルト:-101.64°~78.55° | パン:-162.5°~170.3° ロール:-85.1°~252.2° チルト:-104.5°~235.7° |
内蔵延長ロッド | 最大215 mm | なし |
ステータスパネル | あり | なし |
OsmoMobile3とOsmoMobile6のスペックを簡単にまとめてみました。
先ほども少し触れましたが特に大きな変化を感じたのが、OM4から始まった脱着式の磁気スマートフォンクランプを搭載しており、さらに215㎜まで伸びる内蔵延長ロッドが追加、本体が60g以上軽量化しているのに対応重量が70gも増加した点でしょう。
逆にスペックが落ちた点でいえば、内蔵ロッドを搭載した代わりにバッテリーが半分以下の容量になってしまった点ですね。
ただこの点は連続で6時間以上も使うことは今までなかったので、個人的には全く気にはなっていません。
予備のモバイルバッテリーを以前から持ち歩いているので、それで撮影の合間に充電すれば大丈夫でしょう。
DJI Mimoアプリを使ってのペアリング設定
OsmoMobile6を使用するにあたり、使うスマートフォンとのペアリングが必要になります。
私はOsmoMobile3を使うため事前に「DJI Mimo」アプリを入れていましたが、持っていない人はQRコードを読み込んでダウンロード、インストールする必要があります。
先ほども載せましたがこちらの箱を開けた時、左上①にQRコードがあるのでそれを読み込みます。
リンク先に丁寧に、アプリのダウンロード、使い方の動画、そしてマニュアルがありそれらを見ることができます。
アプリについてはただダウンロードをして入れるだけで、特に個人情報を入力するようなユーザー登録などはありませんでした。
アプリを入れると自動でOsmoMobile6との接続ボタンが出てくるので、それを押すとペアリングが行われます。
ペアリングが行われている間、このようなチュートリアルが出てくるので、ここで大まかな操作がわかります。
OsmoMobile3の時はもっと項目が多く複雑でペアリングに時間がかかった覚えがありますが、今回はかなり容易に完了することができました。
以前に比べてかなりユーザーにやさしい造りになっていて、改善を感じれて少し感動しました!
良くなったと感じれるポイントの1つですね。
また、この時にファームウェアの更新もされ、最新バージョンになりジンバルの使用が可能となりました。
Osmo Mobile 6にスマートフォンをセットアップ
次に、スマートフォンをOsmoMobile6に取り付ける方法を簡単に説明したいと思います。
今回使用するスマホは「iPhone14Pro」になります。
iPhoneには下記のガラスフィルムとケースを取り付けており、総重量は250gとなっています。
それぞれレビュー記事も書いていますので、参考になればと思います。
まずはiPhoneに磁気スマートフォンクランプを取り付けます。
クランプにはカメラの方向を示す印があるので、それに従って取り付けをします。
クリップのカメラマークがこのように、iPhoneのカメラレンズの方向になるようにします。
背面を正面から見るとこうなります。
マグセーフ付きのケースなので、その円の中心に磁気スマートフォンクランプが来るようにしました。
これでiPhone側の準備はOKです。
次にジンバル本体側の準備ですが、こちらも非常に簡単です。
ジンバル上部のアームがロックされている状態なので、これを180度手前側に移動させます。
上部のアップですが、小さい「鍵マーク」があり、この状態はロック側になっているのがわかります。
アームの折れ曲がった部分を持ってジンバルの手前側に移動させます。
そして折れた先のアームを、奥から手前に向かってグイっと引き起こすことで・・・
このような形になりました。
そしてアームを起こすと自動でジンバルも起動します。
OsmoMobile3はボタン長押しで起動でしたが、この手間がなくなりサッと撮影が開始できるようになりました。
この点も、個人的に良い改善点でポイントが高いですね!
起動して少し経つと、本来のジンバルのアームの位置に勝手に移動するので、この状態で磁気スマートフォンクランプを付けたスマホを取り付けます。
ちなみにスマホを取り付ける前の状態では、ジンバル正面にあるステータスパネルは赤ランプが点滅します。
このランプの表示についてはパターンがあり、マニュアルによると下記の説明となっています。
磁気スマートフォンクランプとジンバルを正しく取り付けたらこのようになります。
そしてステータスパネルも先ほどの赤ランプ点滅から緑ランプ点灯になり、これで使う準備が整いました。
電源の切り方について
またジンバルを使用した後ですが、どのように電源を落とすのかというと、正面にあるMボタンを長押しをすると電源が切れジンバルがフリーの状態になります。
そしてスマホを磁気クリップごとジンバルから外して、アームを折りたたんで元の形態に戻します。
ちなみに電源が入ったまま少し強引にスマホの取り外しを行い、アームの折りたたみをしても問題なく出来ましたが、なんとなく怖いので私は電源を落としてから取り外しをするようにしています。
という事で、とりあえず今回はOsmoMobile6の開封と使用するまでの設定について紹介をしました。
次回はジンバルの使用について、実際の撮影動画と合わせて引き続き紹介をしたいと思います。